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場当たり

本日は1幕場当たり。
場当たりは苦しいし、時間もかかる。
が、上手くいけば効果てきめんの作業である。
最短距離でいかなければ時間切れになるというスリルもある。

なんとか今日をやりおおせて
明日は朝から2幕、昼すぎから3幕に臨む。
場を当たっていると科白も動きもよくなる。
ここでの1時間が、普段の何日分もの匹敵する。
あと二晩で、久々の本です。

# by nakanoatsushi | 2018-01-11 00:36

年が明け……

出演者の何人かを横浜駅まで送り迎えしていると、
今日から三が日が明けて徐々に世の中が動き始めたように感じました。
学校なども明日からスタートするそうですし。

ここ一週間は書類作り程度に他の仕事を抑えるこができたので、徹底して劇と向き合いました。
2日から1幕ずつを完成させて、今日で最終幕を終えました。
明日はいよいよ全幕通し稽古です。
思った通りの2時間半になるか、いまからソワソワしています。
一晩のうちに修正するべきところがないかどうか、思案し続けてもいます。

暗いところと軽快なところ、その共存がキモです。
時に文学的な死の香りが漂い、同時に、バカバカしいコントの匂いもして、
全体的に騒ぎに騒いだ舞台になったら成功です。
1幕から3幕終盤まで道行きして、ああ遠くまで来たなあ、と主人公たちと思いたい。

元旦は息子とも少し向き合い、公園に連れて行ったりしました。
きっと義丹さんを育てながらこの劇を書いていた、唐さんのことも考えたりして。

# by nakanoatsushi | 2018-01-04 23:48

『あれからのジョン・シルバー』の稽古佳境

久々ですが、稽古が佳境です。

今回は年末と正月を唐ゼミに没頭して過ごすことにしましたが、
本番まであと20日を切り、かなり追い込まれています。
年中行事など全然関係がなく、
出演者を横浜駅に送りながら、
あ、クリスマスなんだ、と気付きました。

初めて参加する人にも、
これまで唐ゼミがやってきた『ジョン・シルバー』や『続ジョン・シルバー』について伝えながら稽古しています。
いきおい思い出話も加わるから、彼らはちょっと迷惑しているかも知れません。

2017年をまるごと唐ゼミはお休みしてしまったので、
年明けに気を吐いて取り返したいと思います。

ここで稽古プロセスもお伝えしたい。

# by nakanoatsushi | 2017-12-24 17:55

重村と熊野

今日からはじまる唐組秋公演。
演目は『動物園が消える日』です。
2002年秋と2003年夏に私たちも取り組んだ作品です。

あのとき、
2002年の初夏に公演した『ジョン・シルバー』に手応えを掴んだ自分に、
唐さんは『動物園〜』の上演を切り出したのです。
なんだか面食らいました。
『腰巻お仙』『ジョン・シルバー』と来て
よーし、60年代〜70年代シリーズで行くぞ〜、と思っていた自分たちに、
突然90年代の世話物が振られたのです。

いまから考えれば、
モノローグ過多の『ジョン・シルバー』を終えた新人に、
会話の面白さ、生活感のある人々を描く愉しみを習得させようという唐さんの親心を感じることができますが、
当時の自分たちは生活に対する感性も実績も乏しく、
なんだかロマンティックな部分ばかりが先行した上演だったように思います。

重村と熊野は、当時まだ劇団に加わっていませんでしたが、
きっと『動物園〜』の内実をとらえた舞台を披露してくれるはずです。

# by nakanoatsushi | 2017-10-07 15:27

優れた人たち

最近接している優れた2人です。

スタンダップコメディアンの清水宏さん。
優れたコメディアンにして、根っこは紛れもなく演劇。
自分に演劇人のあるべき姿を感じさせてくれる偉人です。
彼が完全燃焼する時、笑いと熱狂を超えて、清らかな空気が漂うところがすごい。
まさにギリシャ悲劇的カタルシス。
尊敬しています。

ピアニストの川口成彦さん。
現在アムステルダムに留学していて、チェンバロやフォルテ・ピアノなど古楽器も演奏します。
10歳くらい年下なのですが、彼の組むプログラムの面白さが、背後にある膨大な知識を想像させます。
シューベルトの即興曲や、連弾の幻想曲の素敵さを、自分に教えてくれた人です。
やはり、尊敬しています。

彼らの仕事に触れると、猛然とやる気が湧いてくる。
自分も負けれいられないと思う。
そんな、感動的な2人です。

# by nakanoatsushi | 2017-09-29 00:39