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怪我の功名記2

現在、包帯を外し、怪我した左手人差し指の先はむき出しである。
痛みは無い。
血は紫色に固まり、傷口に沿って線をなしている。
ここ一帯では、肉の寄り分けが行われている。
あるところからからこっちは「自分側」として血液が送られ、再生の急先鋒となっている。そこから先は、もう自分ではない。酸素の供給も止まった「ただの肉」として硬くなり、縮み、徐々に死を迎える。これから切り離されていく準備がなされている。
こちら側に踏みとどまってくれた細胞を歓迎したい。そしてまた、彼らは再生への切り込み隊長でもある。心強い限り。
どんどん回復し、やがて現われるだろう立派な人差し指!!

これで何をさしてやろうか。
by nakanoatsushi | 2008-07-21 03:21
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