エフゲニー・スヴェトラーノフというクラシックの指揮者が好きだ。
以前から、気に入って家で聴いていたCDが一枚あったけれども、それが「ソビエト響&スヴェトラーノフ指揮」によるものだと意識しだしたのは最近である。
先日行われた大里先生の追悼イベント後の食事中、亡くなった大里先生はよくディスクユニオンに行っていたよねえ、という話題になった。それが、そういえばサテライト校舎の近くに一軒あったなあ、という会話になり...。
翌日、久しぶりに覗いてみたお店で、見慣れたオジサンのCDが何枚もあったものだから、早速これを買って台本読みの合い間に耽溺しはじめたのだ。
ちなみに、アマゾンで調べたところ、私が手にしている品物にはどれもべらぼうな高価格がつけられていた。が、実際に買ったところはせいぜい一枚数百円~千円というところだ。
さすが、大里先生がディスクユニオンに足繁く通ったのもうなずける。
まったくいつも大里先生は、あの黒地に赤文字の載った袋を持ってウロウロしていたものだ。
肝心のスヴェトラーノフはというと、どれも得意のスーパーセンチメンタリズムとダイナミズムに溢れていて、これが相当に私好みだ。
それに、巨漢ゆえの暑がりで、譜面台にいつも取り付けていたという赤い小型扇風機がユーチューブで確認できるのも、このオジサンをさらに憎からぬものにしている。
この扇風機のために、完全な無音空間を望む何人もの録音技師やスタッフたちが泣かされたという。それもご愛嬌だ。
そして、皆と台本も読み合わせをする毎日。
稽古日程に余裕があるので、キャストを決めずにひたすら戯曲理解を深めることに時間を費やしている。
来週はこれを少し中断して、火曜日に行われる唐さんの近畿大学最終講義に駆けつけようと思う。