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半野外劇。

学生たちとの発表会が近づいています。
週明けの2日間。
半野外劇です。

昨日から現場でのリハーサルを開始しました。

舞台は野外。
客席の半分も野外。
客席の残り半分とオペレーションブースは屋内です。
自分は音響オペレーションなのでブースにいて、青空の下を駆け回る学生たちを眺めています。

上演時間は1時間。
シャルル・ペロー『長靴をはいた猫』をルートヴィッヒ・ティークが台本にしてパロディ化し、それを2年生の西野さんがさらにパロディにしています。
原作者のティークという人は、いまでこそ年少の同時代人であるホフマンの方が有名ですが、当時はティークの方が有名だったらしい。
多くの作家や文化人が集う一大文学サロンをつくって持ち前のキャプテンシーを発揮、そこでお互いの作品の朗読会なんか開催していたそうです。ティークは翻訳者としても盛んに仕事をしていて、シェイクスピアをドイツ語圏に紹介したのも、彼。自分が翻訳したシェイクスピアを皆に読み聞かせ始めるや止まる事を知らず。サロンの客たちが閉口することもあったと、そんな記述も残っています。
ですから、この『猫』劇にはシェイクスピアの寄せ集め的な要素がかなりありますね。
あ、ここはハムレット。ここはマクベス。ここはリア王。
ロミオとジュリエット、リチャード3世、真夏の世の夢...。
そんな具合に稽古を進めてきました。
あと、音楽でいえば圧倒的にモーツァルトです。
『フィガロの結婚』や『魔笛』に絡むフランス革命前後の世相なんか、よく伝わってきます。

まあこんなことを、ここ半年、学生たちに伝えながら準備してきました。
一応授業でもあるので、世界史や文学の歴史、ちょっと難しいことなんかも伝えたかった。
そうした準備のあとに、科白を覚え、所作を決め、道具をつくり、演奏もして、彼らは元気に走り回っています。

ずいぶんアダプテーションしたので、ああ、こういうところに落ち着いたのだなと自分も新鮮に稽古を見ています。入学してきたばかりの新入生のうちの何人かも、非常にノリよくスタッフワークをしてくれている。
月曜は雨だそうですが、それはそれで楽しみです。
観客は屋根付きなので後顧の憂いはありません。
大自然の中で学生たちが吠えるのを、自分が一番期待しています。
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by nakanoatsushi | 2015-04-19 03:44

もうすぐ公演と遠出。

4月上旬は初夏の陽気だったのが、雨も続いていまは冬並み。
でも一度薄着にしたので、毎日意地はって薄着で動いています。

今月の末に東北に行くことになりました。
8月に東北で公演するのが目標なので、その下見に行くのです。
山形、秋田、宮城とまわります。

山形は本当に久しぶり。『ガラスの少尉』で米沢市の隣にある川西町に行って公演して以来です。
あの時は良かった。井上ひさしさんが幼少期を過ごされたということもあり、川西町のフレンドリープラザには劇場があり、そこの駐車場でテント劇場を建てました。周囲は田園風景。宿舎は小学校の校舎を改装した部屋でした。近所の皆さんに農作物を差し入れてもらって栄養豊富、水がきれいなので髪の毛ツヤツヤになって帰ってきたのを、よく覚えています。地元で演劇をやっている高校生のみなさんが、面白く観劇してくれました。

秋田は初めてです。個人的に足を踏み入れるのが初めて。
考えてみれば、まだまだ行ったことの県がいくつかありますが、秋田もそのひとつです。何しろ土方巽さんの故郷なので、舞踏が盛んなのだそうです。去年、巨大バッタの展示でお世話になった3331アーツ千代田の中村政人先生が故郷だとおっしゃっていました。中村先生は野球少年だったらしく、秋田出身のピッチャー山田久志と、3冠王3回の落合博満の話で盛り上がりました。


宮城は2011年以来です。塩竈と石巻、2箇所での公演を狙っています。2つの土地とも、2011年の初夏と真夏に、北仲スクールの事業で訪れて以来です。短い下見期間ではありますが、知り合いのツテを辿って、なんとか公演にこぎつけたいと張り切っています。

これまでもたくさん経験してきましたが、下見は本当にスリリングです。たった1日のうちに見知らぬ土地を訪れて、そこで多くの人に会い、話をして、その日の結果次第で公演が成立するか、良い内容にできるかまで、あらかた決まってしまうわけです。短い時間なだけに、ひとつひとつの判断や熱意の伝え方によって自分が試されるし、出会いの運に恵まれることも重要です。東京・横浜ならば数週間かけてやることを、たった一両日で決めてしまう恐ろしさと面白さが下見にはあります。

その分いまは下調べをし、資料を用意し、できるだけの準備を進めています。
一週間後に控えた学生たちとの『長靴をはいた牡猫』公演2日間を終えたら、22日(水)の深夜に出発です。
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by nakanoatsushi | 2015-04-13 13:36

走っています。

『青頭巾』公演から2週間経ちました。
後片付けのだんだん終わって少し時間ができたこともあり、毎朝走っています。
長野のネオンホール支配人・小川くんに影響されて(彼はみるみる痩せた!)、去年の5月から1日10km自力で移動することを自分に課しました。
特に公演準備中は、朝に走ると夜の稽古までに疲れきってしまうので、自宅から大学や横浜駅までせっせと歩いて距離を稼いできましたが、現在は朝まとめて走っています。
去年末に引っ越して以来、稽古稽古の毎日だったので、ついでに近所の店なんか把握するのにもちょうどいいわけです。

新しい年度が始まったので、急いで公演計画を練っている最中でもあります。
去年やったトラック演劇が面白かったので、夏には東北で野外公演を展開したい。それに秋にもテント公演をしたい。直近、この二つを目標に据えて動いています。
とりあえず4月末は、車に乗って東北3県を巡る下見ツアー。

さらに、今度2年生になった学生たちと童話劇『長靴をはいた牡猫』を作ってもいます。
これは『金髪のエックベルト』で有名なドイツロマン派の作家ルートヴィッヒ・ティークが原作の劇で、以前から一度やってみたいと思っていた当時の前衛劇です。それを学生と一緒に上演用に書き換えました。目下、すごい荒削りな稽古を続けています。
4月20日(月)21日(火)が発表会。半野外で上演する、生演奏付きの音楽劇でもあります。
教育ニャニャ号館で、じゅうニャニャ時ごじゅうニャニャ分開演です。

合い間に、『パノラマ』の時に入谷で知り合った古楽器界の貴公子・川口成彦さんのリサイタルに行って感激したり、横浜国大で教鞭をとっておられる小宮正安先生の企画された音楽会に足を運んでマニアックなプログラムに痺れてもいます。
ずっと「つんどく」だった本も、何冊か読み終わりました。

地元・名古屋の中日ドラゴンズは3連敗の後に6連勝だそうですが、自分もまずまずのスタートを切っています。
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by nakanoatsushi | 2015-04-07 19:00