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各地で作っている。

いま役者たちは、横浜で本読みをしています。
明治中期と昭和初期が舞台となるこの劇の稽古をしていると、ちょっと大河ドラマをやっているような気持ちになります。
歴史が好きな人はやっぱり上手く科白を言います。
そんなちょっとしたことがとっかかりになって、俳優は力を発揮するのだということがよくわかりました。時代劇なんて初めてで、おもしろい経験です。

衣装はの大部分は、京都でやなぎさんの率いるチームがつくっています。
昨日から本格的に作業がはじまったそうです。
けっこう密に連絡をとっていて、今日は横浜中華街で清の時代の人がかぶるような帽子を探してくれないかと依頼を受けました。日清戦争も出てくる作品なので。
「見つけたよ。」と電話すると、「お稽古で忙しいのにスミマセン。スミマセン。」と謝られてしまいます。
こっちは、いつも自分たちで何でも作って、衣装も調達して、劇場も作っている劇団唐ゼミ☆です。
明らかにいつもより作業量が少なくて済むのでこのくらい朝メシ前なんですが、かなり気を遣ってもらっています。なんだか申し訳ないなあ。

やなぎさんは他の仕事もあって、今日は外国で続きを執筆しているようです。
彼女はあっち行ったりこっち行ったり本当に忙しなく動き回っています。しかも手慣れた涼しい顔で。ああ、世界のアーティストなんだなあと実感しています。

あと、もう2地域から小道具が届く予定です。
これから年末ぎりぎりまで稽古と作業。
ほんの少しお正月休みをとったら、各地の素材を一気にドッキングしようというわけです。
ダイナミックな製作体制です。
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by nakanoatsushi | 2013-12-16 00:11

台本はちょっとずつやってくる。

唐さんは速筆です。
『少女仮面』は2日で書いたという。
『唐版 風の又三郎』は2週間かからなかったという。
『木馬の鼻』を頂いた時は、気付けば1幕ができており、さらに1週間ほど経って呼び出されてみれば、「2幕ができました」という具合。
あまりの早業に瞠目しました。
ただし、執筆時に会うとそれはそれはおっかない。
大きな目はさらにぎょろぎょろとして、明らかに目の前の自分との会話より、産気づいている劇世界に没入しているのが伝わってきます。が、それでも、誰かが「唐十郎の執筆は溜まったダムの水門を開くが如し」と評したのは、実に言い得て妙と思うのです。
とくかく速い。まるで魔法のよう。

それが今度、現代美術家のやなぎみわさんに台本を書いてもらうことになりました。
以前に同級の清末浩平君に一本書いてもらったことがあるので、唐さん以外の作家のものを演出するのでは初めてではありませんが、久しぶりには違いない。新鮮な体験です。

いま、一昨日前にようやくもらった序盤を読みながら過ごしています。
きっといまごろやなぎさんは続きを書いてくれているはずです。
こちらは、できているところまで暗中模索で稽古して。ちょっとずつ出来てくる続きを待って、という具合になるでしょう。
こんな芝居づくりも悪くはないな、と感じています。
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by nakanoatsushi | 2013-12-04 07:02