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2週目がおわった。

昨日で『海の牙』は中日を迎えました。
残すところ、今週末の3日間のみです。

芝居は2週目ともなると、どんどんテンポアップしていきます。
全体で3分ほど縮まりました。
2時間30分の芝居で3分は少ないように思えるかもしれませんが、わたしたちにとって劇の上演とは次から次へといくつもの針の穴を通し続けていくような緻密な作業の連続です。
だから、劇のすべてを等閑にせず、いろいろな条件を正確にクリアしながらの3分はけっこう大きい。

なにより観客を前にしても、それら膨大な作業をみな楽々と乗りこなしてゆけるようになったということです。
俳優それぞれが難解な科白をペラペラ喋りこなしてゆくのをテントの外で聴いているのは、とても楽しい。科白やシーンの切り替えが速くなったことで観客が置き去りになってしまうのかといえばそうでもなく、かえって客席の反応が増しているのだから、ちゃんとコミュニケーションも成立しているということです。
心強い限りです。

3日間休んで、次の稽古は木曜日。

そうそう休演日には、また花やしきがやっているバーベキューに行ってみたいと思っています。
今年からバーベキューをはじめたらしく、先週の休演日、稽古を終えたあとに行ってみましたが、これがかなりおもしろかった。
夜の花やしきを貸し切り状態で爽快だし、なにより運ばれてきたバーベキューの肉がマンガのようなサイズで笑ってしまいました。

ただ、食後にはおまけのお化け屋敷ツアーがついて、わたしは怖いのがキライなので、これは逃げ出したかったけれど。

今度はバーベキューのみで行ってみたい。
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by nakanoatsushi | 2011-06-27 10:08

明日からまた本番。

今日まで休演日。

うちの劇団は休演日が長い。
特に今週は土日しか公演しないのだから、平日を休息と劇の改善にあてています。
これは大変な贅沢です。

ちなみに、この余裕ある日程は、場所を貸してくれている花やしきさんのおかげです。
劇場を借りれば一日ずつお金がかかるし、公共の公園もだいたい日割り計算で金額が設定されています。

そこを花やしきは、特別にいつも些少なお礼でいいよと言ってくださっています。
いろんな局面で、かなり応援してもらっています。

正直言って、休演日というのは1年でもっとも幸せな1日ではないかと思っています。
盆より、正月より、誕生日より、クリスマスより、休演日です。

そこには、昨日までの公演をなんとか達成した安心感があり、これから必ず本番がやってくるというゆるやかな緊張があります。

同じ休みでも、千秋楽を終えるのとはぜんぜん違います。
ひとつの公演が終ると、次の公演をうまくできるのか、不安に思うわけです。

さあ、大好きな休演日はもうおしまい。
今日の夜に調整をしたら、明日からまた本番です。
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by nakanoatsushi | 2011-06-24 09:28

『海の牙』幕があいた

かねてより準備を重ねてきた『海の牙』の幕が開いた。
先週の土日に第1週目の公演を終えて、いまは休演日です。

今回なにより幸せなのは、わが劇団ながら役者陣がすごく充実してきたことです。

創作劇でなく、わたしたちのようにすでに書かれている戯曲を選んで上演する場合、キャスティングの側面からみても、選定作業はものすごく難しい。
劇団員の中には、当然キャリアや個性によって演技力にばらつきがあるし、役によって向き不向きもある。手堅くまとめようとすれば役の少ない戯曲を選ぶことになるが、これでは潜在能力を発揮しきれない役者を生むことになるし、すでに劇団が持っている総合力の内側で勝負することになり、チャレンジに乏しくなる。が、一方で魅力的な役が超満載の大作を選べば、今度は役者の器量不足によって、ストーリー全体にスキが生じかねない。

それに、いうまでもなく戯曲の選定にはわたしの好みも反映したい。

正直な話、いつもこれがかなりの悩みどころだが...

今回ははっきり言って必要充分。
われわれ、戯曲にがっちりハマっています。

コンディションさえ整えば、誰よりわたしが楽しみな公演です。

今日から気温がグッと上がりました。
本来が夏の芝居ですから、いよいよ条件が整おうというものです。
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by nakanoatsushi | 2011-06-21 21:13

日曜早朝より仙台に行く。

連日、雨ばかり降っている。

雨といえば、
初期の唐さんの作品のいくつかに、「なんてじめじめした陽気だろう」という科白を繰り返す場面が出てくる。
もちろんこれはベケットの「ゴドー〜」へのオマージュであり、唐さんより少し先行して劇作を始めていた別役さんの影響でもある。
だから私は以前、そのような経緯があるのだからこういうシーンはわりと知的に、意味あり気にやらなければならないと考えていた。

ところがあるとき、怪優・大久保鷹に助言をもらって目からウロコが落ちたのだ。
曰く「あれは雨ばっかり降る日本への讃歌なんだから、楽しそうに言わなければだめだよ」

これを読んでいる人は「なんてじめじめした陽気だろう」となるべく楽し気に、リズミカルに言ってみてほしい。
実に、日本に生まれてよかった! という気になるではないか。

以来、本当に知的な人とは、大久保さんのような人のことを言うのだと思うようになった。
雨天を楽しむという生き方こそ本当の知性ではないだろうか。
梅雨の時期は、鷹さんを思い出す。


今週末は、北仲スクールの出張で仙台に行きます。
これは今日聞いた話だが、どうやら東北の道路は、いまや地震の影響でかなりうねっているらしい。しかも雨できっとすべりやすくもなっているだろう。

早めに出発してスピードは抑えめにしよう。
車中で聴く音楽はどれにしようかと、いませっせと計画を練っている。
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by nakanoatsushi | 2011-06-02 21:31