<   2011年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

『桃太郎の母』はじまる!

本日、『桃太郎の母』の初日です。
今日と明日、2日間の計4回公演。

現在午前10:30。
皆にぎやかに集合して本番前の掃除や開場づくりをしています。

短い公演ですから、見逃さないようにしてください。
http://kitanaka-school.net/news/2011/02/22627.html
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-26 10:29

春は近い

だんだん暖かくなってきた。
それにともなってもうすぐ公演体制に入る。

明後日より毎日集合、毎日読み合わせ。
稽古の前後も含めると、1日の3分の1は台本を開いて過ごす。

一方で学生たちの『桃太郎の母』が残すところ1週間をきった。
目下、北仲スクールでセットを建てて稽古中である。
朝から晩まで、猛然と追い込んでいる。
明日は朝から衣裳や小道具の買い出しを手伝うつもりだ。

ところで、誕生日のプレゼントにiPodをもらったので、早速イヤホンで好きな何曲かを聴いている。
これまで自分はあまりイヤホンを使ったことがなかったが、自分の中にだけ壮大な音が鳴り響いているのは実に不思議な感覚だ。
が、どこか危うさを秘めているようにも感じる。

あと、あまりにも小さいので、すぐに失くしてしまいそうでもある。
気をつけなければ。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-21 01:24

昨日30歳になった。

昨日30歳になった。
もう大人である。

一方で、学生たちの本番まで確保できる稽古日程が10日を割り込んでいることに気がついて愕然とした。
こりゃケーキやチョコレートどころじゃねえやと思って稽古しているうちに1日が過ぎた。
なかなかいい誕生日だった。

12日には安達くんが無事初日を迎えたし、翌13日には再び佐藤久成さんのコンサートに行って濃厚な響きをさらに堪能した。

これでオフは遊び尽くした。
観れるだけのものを観、読めるだけのものを読み、やれるだけのことをやったとせいせいしている。
これから気候も暖かくなってゆく。
来週からは毎日集合していよいよ『海の牙』の準備を進めることになる。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-15 10:38

久しぶりに

昨日は、久しぶりに出先で泊まってしまった。

夜中までおもしろい話に興じて、始発をつないで帰ってくると色々発見がある。
とりわけ乗り込んだ東海道線が豪華なのには驚いた。
まるで新幹線の座席のようにゆったりとして、外の冷気が入り込んでこない。車両の連結部には、なんと豪華にテーブル付きのボックス席まである。
このあたりは新幹線以上の待遇である。
もちろん料金は乗車料のみ。

この電車は静岡まで直行しているのだという。
遠出をする雰囲気の人たちが何人もウキウキと乗ってきた。

こちらもくつろいで帰ることができた。

さらに横浜で相鉄線に乗り継ぐ。
改札を通るとき、まだ新米風の駅員さんがスーッと寝入っているのが見えた。
あれは疲れて眠る表情ではない、実に幼さゆえの寝顔だった。
彼はあれから怒られたのだろうか。

電車を降りるころ、昨晩やんだ雪がまた降ってきた。

すこし寝て、今日は劇団員である安達くんの客演初日である。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-12 12:26

読み合わせと基礎訓練

昨日は木曜日だったので、恒例の劇団集合、読み合わせの続きを行う。

1幕3分の1を過ぎたので、登場人物や背景の説明が終わり、ついに物語が動き出した。
説明の時間をきっちり作るのには骨が折れるし、微に入り細にわたって厳密にやっておく必要があるが、基礎情報をきっちり観客に伝えることができれば、物語の動き出す時にはえも言われぬ快感がある。
ここからはグンとペースアップする。来週以降が愉しみだ。


ところで、スケジュールの間を縫って学生たちと稽古している。
月末に控えた『桃太郎の母』公演だが、こちらは演出は久保井さん。
自分はもっぱらその裏で基礎訓練を行っている。

学生たちに長い科白や会話を構成するコツを教えるのだ。
皆おしなべて語尾が不明瞭で口が甘く、意味を考えて喋っていないのでアクセントが無茶苦茶で、のろい。会話ともなれば、まったく相手との関係が断絶した一人芝居のオンパレード。

これらに対し、自分たちの日常を参考にしながら、コツコツと直してゆく。
日常を参考にするのは、我々は日常ならば、長い言葉を言うのも会話も上手くやっているからだ。

なかなかダメが通らない。
つまり直るのには膨大な時間がかかるが、昔は自分たちもこうだったなあと思いながらコツコツやっている。
上手くいくとけっこう感動的だが、明日になればまた下手になっているんじゃないか、と心配になる。
まあ、三歩進んで二歩下がりながらやっていくわけだ。

本番の時、いっしょに練習した箇所になると、きっとこちらも緊張してしまうだろう。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-11 12:27

知られざる才能

佐藤久成というヴァイオリニストがいる。
往年の巨匠のようなコッテリした演奏で鳴らし、まさにヴィルトゥオーゾと呼ぶに相応しい、らしい。

去年、あるサイトで彼のCDをすごく誉めていたので、気になって購入した。
どうやら佐藤さん本人が立ち上げた自主レーベルらしく、タワレコやHMVに在庫が無いので、中華街の近くにあるプレミアムジークという専門店で求めることができた。
店の人も「いいですよ」と言って背中を押してくれた。

以来コッテリ濃厚な彼の録音に耽溺すること3ヶ月。
年齢的に往年の巨匠の演奏を聴いたことがない自分は、これをして19世紀末から20世紀前半の雰囲気を味わっているような気さえする。ロマン派は、なるほどこんなにもロマンチックなのだ。

そんな佐藤さんのコンサートに先週末行ってきた。
湘南モーツァルト愛好会の定例会に彼が出演したので、電話で問い合わせたところ、臨時会員券を発行してもらって聴くことができたのだ。
愛好会だけあって、会場にいる人々は当然ほとんどが知り合い同士。
この回は新年1発目の定例会とあって、開始から30分間は昨年の報告会があり、細々とした予算状況から新入会員の紹介まできっちり行った後にコンサートという、まことに味のある進行だった。

そんな具合なので、コンサートの客席状況としてはかなり乱雑だった。
演奏中に喋る、書類ををガサガサとやる、果ては曲に合わせて鼻歌まで唄うのである。
鎌倉在住であるという隣のおばあさんは熱心に私に話しかけ、曲が盛り上がりそうなところで「次、くるよ!」などとクライマックスの到来をわざわざ知らせてきたりもした。
まさに掟破りの演奏会。

しかし、悪い気はしなかった。
圧倒的に演奏が素晴らしいのである。
前半のモーツァルトのソナタこそすこし散漫なところがあったけれど、後半に演奏者の得意技である小品集ともなれば、ガサガサした客席が熱心に聴き入って、私も陶然となった。
5分ほどの小さな作品を弾き終わるごとに聴衆から「おおっ」というどよめきが起き、それが曲を重ねるごとに盛り上がる。熱気に応えて3曲もアンコールがあった。
「燃え燃え」な演奏とはこういうことをいうのだ。楽器が「泣く」とはこういうことをいうのだ。
すっかり感動してしまった。

佐藤さんという人はまだ30代後半で、いまでは演奏されなくなってしまった知られざる楽譜を1万点以上持っているという学究肌で、先ほど述べたような演奏を行う名人でありながら、世間的にはまだあまり売れていないらしい。

おかげでチケット代がさほど高くないので、何度も聴きにいくことができそうだ。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-10 03:41

100えん玉ふたつ

歩いていると、よく道を訪ねられる。

よほどお人好しにみえるのだろうか。
中国から来たという女学生に道を教えていたら、さらにかぶせておばさんたちに声をかけられたこともある。
同時に話すんじゃないよ。
というか、わたしはそもそも街の道案内係ではない。
駅のホームに立っていると、「これは○○駅まで行くのでしょうか?」という質問も多数だ。

3月と4月は特にあぶない。
卒業、入学のシーズンには、さらに「写真とってください」が加わる。
あれは気が重い。
道案内は地理に明るい場所なら自信があるが、撮影は写真がブレていたらどうしよう、などと後々まで心配になるのだ。
さすがに「はい、チーズ」では恥ずかしいので「いきまーす」などとシャッターを押すが、いずれもお調子者風であることに変わりはない。
記念撮影を頼む側は往々にしてハッピーだから、そのテンションについていくのも骨が折れる。

そして。
昨日はこれまでにないビッグウェーブがきた。

関内周辺をウロウロしていたら、信号待ち中につかまったのだ。
銀歯の目立つおじさんは、
「磯子まで。定期忘れちゃって。100えん玉ふたつもらえないでしょうか?」
とボソボソ。
...渡せるわけがない。

「駅で相談すれば、貸してもらえますよ。」と丁重にお断りした。
おじさんはにこやかを精一杯よそおいながら、残念そうに去っていった。

あとから思えば、磯子に住んでいて定期を忘れたら関内まで来られるわけがないし、これから磯子に行くところであれば、家に取りに帰ればいいのである。
そのどちらでもないことは明らかだ。
が、おじさんが頭をひねって言い訳を考えた、その努力は少しばかり尊いもののような気もするのだ。
なにしろほしいのは「200円」ではない。「100えん玉ふたつ」なのだ。
そのあたりが、妙にこちらの心をくすぐるではないか。

まあ、今度遭ってもあげられはしないのだけれど。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-07 00:01

すごい勘違いに気づく

今日とてもつまらない芝居をみた。

上演時間100分。その間休憩はなし。

はじまって30秒で「やばいな」と感じたので、舞台への注意を全神経の20%ほどに落とし、残り80%を、昨日行った読み合わせへの反省に傾けてみた。

結果すごい間違い、というか勘違いに気づいた。
先ほど台本を読み直して裏付けもとることができた。
それは主人公が過去に背負う境遇についてなのだが、どうも初めて読んだ以来思い込みに嵌ってしまい、単純な事実誤認をしてしまっていたらしい。
とても基本的なことなのに。おそろしいことだ。

明日はそれを修正しよう。
科白の読み方について出した誤った指示も、正さなくては。

何事にも効能はあるものである。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-05 00:39

1月のこと(残り)

1月の総括も終らぬままに、あっという間に2月になってしまった。
というわけで、駆け足で。

結局、1月後半で面白い経験だったのは、劇団員の土岐くんが出演した劇団「地下空港」の劇と、梁山泊が久しぶりに上演した『風のほこり』である。

地下空港の『OLと魔王』は、自分の見る限り徹底して「家族」の話だった。
しかも男性がすべからくダラしない家族の話。
とにかく、お父さんも息子もおじいちゃんも、お母さんの新しい恋人になりそうな一見しっかり者のお医者さんも、すべて男がダラしない。
そんな中で家族はどうやって再生しうるのか、というところの劇だった。

まあ、男のダラしなさは特に現代にはじまったものでは無い気もするが...。
土岐くんもダラしない男の代表格を演じて活躍していたが、はじめての客演を果たしたことで本人は端正になったのではないだろうか。
みなさんにはほんとうにお世話になりました。

そして、上演中2度観に行った『風のほこり』である。
自分はこれまでこの演目を初演、再演と観てきたが、今回の三演ではこの劇のことが本当によくわかった。
初日に目を見開かれるような思いをして、それから約一週間思案をめぐらせた。
久々に単行本を取り出してきては細部を確認し、楽日近くににもう一度この劇を味わった。
良い劇である。単に良い話というだけでなく、切実な劇である。
「どうやったら虚構空間は現実と斬り結べるのか」という演劇人にとって原初の問いをいつも劇作に込める唐さんの手つきは、当然胸に迫る。そしてそれにも増して、モノを媒介としたコミュニケーションが溢れている世の中で、いつまでもナマの他人とナマのやり取りをダイレクトに続けていくのだ、という切迫した決意が伝わってくるのである。
この作品と『下谷万年町物語』は特に演劇をやる上でのエピソード・ゼロなのだ。
思わず、羨ましくなってしまう。

この演目のために自分の持つアトリエをすっかり改造してしまった金さんによると、『風のほこり』の上演は来年のお正月も続くという。


そうそう。最後に。
フランス人ピアニストのエレーヌ・グリモーのコンサートにも行ったが、印象的だったのは握手会。
正確にはサイン会なのだが、並んだ聴衆全員と握手をする彼女。
すごいサービス精神だが、彼女はピアニストである。
手が疲れて今後の演奏に障ることはないのか!?
圧倒的なフィジカルの強さを演奏から感じさせる彼女とすれば、このくらいは平気なのか!?

血まみれでファンにサインする大日本プロレスのレスラーたちを思い出してしまった。
[PR]
by nakanoatsushi | 2011-02-03 01:55