<   2008年 06月 ( 19 )   > この月の画像一覧

素敵な気候

本日は雨天。
じめじめじめじめじめじめじめ。

そこでふと、一年ほど前、荷物を運び入れるために訪れたある地下室のことを思い出した。
横浜国大の生協の向かいに音楽棟と呼ばれる建物があって、その地下2階にはピアノの練習室がある。いずれも2畳ほどの防音スペースにピアノが1台、8部屋もあったろうか。これが信じがたいほどにカビ臭く、じめじめした部屋なのだ。
「よくもまあこんなところで。」その時は思わず嘆息してしまった。

以来ロシア文学に親しむ時、いつも決まって思い出すのはあの小部屋のことだ。ゴーゴリやドストエフスキーの主人公たちの住まいは、判で押したように湿気と陽当たりの悪さと埃とに苛まれている。彼らはきっとあの部屋と闘って、後の物語を構成する情動へと至るのだ。
妙に納得してしまう。

ところでせっかく掃除した我が家のクーラーだが、これに頼るのはもう少し後でも良いかも知れない。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-29 23:04

キーボード操作に失敗する

先ほどまで長い文章を書いていましたが、
キーボード操作に失敗し、それらはすべてパアになってしまいました。
もうこうなったら...、

昨日。
静岡に行って劇をみる。
前日遠出に興奮して寝付けず、寝不足。
韜晦に満ちた舞台。知的でエレガント。
帰宅直後、ゴキブリに遭遇。
ティッシュの箱で殴り、駆逐に成功。
のこり29匹。
                                       以上

なんだ。10行もかからずに済んでしまった。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-29 09:24

日記の戒律

この日記を始めてしばらく経ちました。
ここらでいくつか、この日記をつけるに際して勝手に決めていたルールを披露したいと思います。

まず初めに、努めて毎日の微細な変化を取り上げるよう自分に課しました。
人生のビッグイベントなど、後々まで忘れようはずがありません。むしろ明日にも忘れてしまうような些事を記録することで、数年後に「あの日も俺は頑張っていたんだなあ」という感慨に耽ろうというわけです。
第二に、食べ物のことは書かないことにしました。
食事の記述はあまりにも簡単に出来てしまうため、張り合いが無いと思ったからです。
第三に、演劇作りのプロセスを見せること。
これは「劇団員の記録」と銘打っていますから当然ですね。ネタバレにならない程度に書こうと思います。毎日コツコツ初日に向かい、楽日を貫徹するまでの波乱万丈をお見せしたいと思っています。

と、ルールはこのくらい。今後守っていきたいと考えています。

ところで。
勿論僕は芸術家ですから、日々エキセントリックな一面が噴き出すことがあります。犯罪的、倒錯的...、およそ一般の人に奇異と受け取られる全ての趣味に走り、毎夜あらゆる奇行にいそしんでいます。あんな事やこんな事、数え上げればキリがありませんが、当然そのようなことをここに書くわけにはいきません。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-28 00:00

後顧の憂いを断つ

昨日、ついにクーラーのフィルターを掃除した。
ここ一月ずっと気になっていた。
かつて小児喘息を患っていた私は、埃をみると妙にムズムズしてしまう。が、「あ、埃だ」と明らかに気付いていながら、見て見ぬフリを続けてきたのだ。
これは良くない。このままでは夏がきてしまう。建物の最上階(といっても3階)にある私の部屋は、毎年グラグラとした暑さに苛まれる。
このままではきっと今年も...。

「えいやっ!」と始めた早朝の掃除により、文字通り目の上にあったタンコブは30分で駆逐された。
すると不思議なことに、これまで停滞していた仕事が関をきったように進み始めた。やはり、後方の不安材料は早めに刈り取っておくべきだったのだ。

そのうちここで、喘息のこと。私が個人的に喘息界のカリスマとあがめているさる人物のこと。さらに、病気の話は何故にかくも盛り上がるのか、といった話題について触れたいと思っています。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-27 09:25

バーで装置を詰める

昨日は水曜日。
ですからバーを開けました。
来客は男性3名と少なかったものの、いずれも粒ぞろいな彼ら。特にそのうち2人とは、僕はいずれ舞台をともに作るのではなかろうか。
11時ちょっと前に早じまいにして、彼らと夕食をともにして盛り上がる。

一方、バーを開けている間、カウンターの一角には常に舞台装置の模型が置いてあって、この場は装置のミーティングを兼ねている。
これは中々見事な模型で、これを作った美術担当の関は赤ん坊ほどの大きさのそれを、大事そうに背負って集合の場にやってくるのだ。
4人で机に顔をへばりつけながらその模型を覗くのが楽しい。数々の仕掛けについて喋りながら、次から次へとギミックを思いつく一方で、「煩雑になりすぎてはいけない」とアイディアをそぎ落とす。仕掛けを盛り込むことは面白いが、しかしここに俳優が登場したとき、単純さこそが強さを生むと考えるからだ。

「偉大なものは結局単純だ。」という意味のことを、フルトヴェングラーは自伝の冒頭に書き付けていた。まったくだと思う。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-26 08:32

劇中歌の伴奏作曲を依頼する

二週間ほど前にノートに書き出した「やるべきことのリスト」をあらかた倒し終わった。
しかしすでに6月も下旬、昨日の午後に新たなリストを作成したところ、以前の2倍くらいの項目が...。
これから公演終了まで、というか来年までこのような感じで走り続けるのだ。と自らを奮い立たせたところで、早速そのうちの二つをやっつける。

その後、横浜駅近くの店で唄の伴奏についての打ち合わせ。
いつも学部生時代の一つ上の先輩に担当してもらっているのだが、彼は今日も僕らを励まし、快く依頼を引き受けてくれた。
本当にいつも感謝しています。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-25 01:31

運転は苦手

昨日は曇天の中、一日車を運転していた印象がある。
所要で新宿に行き、駅周辺の混み合う道をウロウロした後、また横浜に帰ってきた。
僕はとみに車に興味の無い男で、便利な移動・輸送手段以上の意味をどうしても自動車に見出すことができない。最近、運転する車を壁や対向車にこすり付けてしまう夢を頻繁に見るせいもあって、かなり緊張しながらハンドルを握っている。

しかしながら一方で、同車した面々とのとりとめの無い会話の中から、ふと製作に対するヒントが漏れる事がある。
1週間ほど前これまでの計画を没にしたチラシ。その後数日迷走を続けていたが、会話の中から零れ落ちたアイディアに光明をみた。
これできっと、大丈夫だろう...。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-24 09:05

酒屋の神

こんな瑣末なことをここに書くなんて。
と、はばかられていたことを今から書くことにします。
話は長くなりますが、明日は日曜日なのでこのブログもお休み。どうか二日分だと思ってお付き合い下さい。

昨日ここで触れた近所の酒屋。
缶詰めで立ち飲みもできるそのレトロな酒屋には、通常おばさんが店番としてレジに立っています。そしてまた、時折彼女の代わりを勤めるジイさんがいる。今回問題となるのはこのジイさん。
あと、僕が買う二つの品物の値段とビンを返却した時もらえるお金について、これを頭に入れておいて下さい。

1.ジンジャーエール 1本 84円
2.トニック       1本 82円
3.ビン返却      1本  5円

さて、事の起こりは約2週間前、僕が店を訪ねたある日、そこには先ほどのジイさんが店番をしていました。ちなみにこれが初対決。
まずジイさんにビン8本を渡すと、堂々と80円返ってきました。
(この時点で僕はプラス40円)
「ははーん、1本10円と勘違いしてるな」と思いながら、
“1本5円みたいですよ。”と50円玉を返すと、彼は平然と5円玉を一枚寄こしました。
(この時点で僕はマイナス5円)
僕は生来の内気さから黙りました。高々5円くらいで、このスローなジイさんに文句を言うのもアレだし。というわけです。
気を取り直して、今後必要となるジンジャーエール10本をレジ台に乗せます。すると、彼はおぼつかない手つきで84円×10=840円とレジに打ち込みます。
金額の表示に従ってこちらが彼に千円を握らせると、
彼の手から差し出されたお釣りは100円一枚と、なんと50円玉二枚。
いいですか。100円と50円と10円でなく、100円と50円とさらに50円。
彼はここにきて、本来僕に三枚目の硬貨として10円渡すべきところを、うっかり50円玉を差し出してしまったのです。
(この時点で僕はプラス35円)
結局その日、彼は三度が三度とも、全てのお金のやり取りに失敗しました。
「やれやれ、ちょっと得しちゃったよ」と店を後にする僕...。

それが昨日、彼との再戦となりました。
「またこのジイさんか」と持ってきたビン8本を台に載せると、彼は素早く40円差し出しました。よしよし、学習しているな!
しかしここからが問題です。
僕が今後必要なジンジャーエール4本、トニック4本を置くと、あろうことか彼は平気でレジに、
84円×8=672円と打ち込んで見せたのです。
(かくもあっさりとトニックを無視するとは! 僕はマイナス8円)
間違えた。また間違えた! これには唸りました。
そして心中穏やかではありませんでしたが、僕は「以前35円得したんだから」と、その通りの金額を払って店を出たのです。

そのとき以来現在に至るまで「いや待てよ」と僕は考えます。
四回です。彼は四度も失敗しました。
にもかかわらず、です。驚くべきことに彼は店に対する損失を着実に埋め、ジワジワとその誤差をゼロに近づけています。
(確かに現在の僕はプラス27円)
そう考えると、この間違いだらけのジイさん、決していつも正解にたどり着かないはずのジイさんが、結局めぐりめぐって正確な答えに着地しつつある。
このジイさんの行動、いつも間違いを犯しながら、確かに最終的には真実に近づいている。
彼の生き様、なんだか有難い説法のようではないですか!!

現在もあのジイさん、もとい老人が気になって仕方ない。
あの余裕、あの悟り済ました風貌は、思えば人生の奥義に到達した者だけに許される達観ではなかろうか。
そしてさらに恐ろしいのは、今後彼がジワジワと誤差を修正し、最終的にそれがゼロでピタリと止まるようなことあったら...。

そんなことがあったらば、最早あの老人は僕を導くために天から使わされた神に違いない。今や彼こそバッカス! いや、僕が自らの劇を捧げるべきデュオニソスなのだ!!
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-22 02:49

地味な一日

今日は全般に地味な一日だった。
書類を2本つくり、文芸誌をいただいお礼に手紙を1通投函した。
それから資料の整理用ダンボールを購入するためにホームセンターに。
そうだ。その行きがけには酒屋を覗いて、返却したビンの対価に40円もらったことも忘れてはならない。
そして劇団集合。あとは読売の夕刊を買うために販売所に寄って...。

久しぶりだ。家から半径1kmの一日。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-21 00:05

特権的時間

昨日は軽いミーティングをして、主にこれまで作ってきたチラシの方向性に見切りをつけた。あのまま行ってもダメだったろう。
地味だけれど、着実な前進。
さて次のアイディアは...。

ところで現在午前2時。実は起床して2時間目である。
昨日は帰宅した後、なんと午後8時半に就寝してしまった。たまにこのようなことがあると、夜明けまで異様に明晰な時間が続く。疲れもないし、周囲も静か。まるで世界に、自分だけ起きて活動しているような気になる。
そう思って、以前より読んでみたいなあと思っていたコルネイユの『イリュージョンコミック』に手をつけ始める。今月末に静岡で(もっともこれはタイトルを同じくした別作品のようだ)、年末には新国立劇場でこのタイトルが上演されるため、なんとなく読み時だと思っていたのだ。
思えば、自分は高校時代が一番戯曲に読んだ。
それで20歳を過ぎて自分の演劇作りが軌道に乗ると、新たな台本を狩猟するのをさぼるようになってしまった。他におもしろい読み物がいっぱいあるし。第一台本を読むのに間断は禁物、まとまった時間を用意する必要があって、少し面倒だ。

夜明けまで、あと約3時間。
[PR]
by nakanoatsushi | 2008-06-20 02:13