野外劇の顛末

『常陸坊海尊』の現場入りから音信が途絶えましたが、
白旗神社での野外劇は、なかなか趣深いものに仕上がりました。

なにしろ祀られている義経公の御霊は本物ですから、
演る方も、きっと観て下さった皆さんも、神事に立ち会うような気持ちで、
心清らかに舞台に接して下さったはずです。
全2公演の直前には、白旗神社の好意で安全と成功の祈願までして下さいました。

それにしても寒かった。

何年か前に大学内で『腰巻お仙 忘却篇』をやったとき、
3月上旬で充分暖かだったので、さほど心配せずに組んだ日程でした。
しかし、よりによって現場入りした日から寒波がぶり返し、
作業が終わる午後8時には寒くて屋外いられないという状況でした。

現場で稽古しながら、あらゆる科白の間を刈り込み、
防寒や甘酒など用意して最善を尽くしましたが、
お客さんたちには負担をかけました。
青森の、寒風吹きすさぶ寒村を舞台にした物語なのですが、
ここまでリアルにならなくてもいいのに……

たまたま集まった学生たちが声も良く、体も強かったのには大いに助けられました。
時には激しく接して彼らを鍛えながら、
唐ゼミの立ち上がりの頃はもっと下手だったことを思い出しました。
また彼らとも劇を作りたい。

それにしても、あれから数日ですっかり春。
この暖かさ、あの時やってきてくれれば良かったのに。

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by nakanoatsushi | 2017-04-10 07:44
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