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稽古に通う毎日

昨日稽古場に行く途中、おそば屋さんに入った。
どうも早く着き過ぎてしまうので、先に食事をして時間をやり過ごそうとしたわけだ。

入ろうとした矢先、入り口に変なお婆さんがいる。先客だろうか。
彼女は扉に少しだけ顔を突っ込み、何事か店員に声をかけると、店には入らず、通りのガードレールに引き返してそこに腰掛けた。
すれちがいに入る自分。水の入ったコップが置かれたカウンターに坐ろうとすると、店員が「そこは人がいますから」と言う。
そこで別の席について注文すると、そこからは普通で、コップと美味そうなおそばが出てきた。
そして、僕のを作るのと一緒にもう一杯のおそばを作って、コップが置かれただけのカウンターに添えるように置く店員。さらにそのまま一分ほどの時間がたったので、仕方なさそうにカウンターを出て店の扉を開け、外に声をかける店員。
するとさきほどのお婆さんがゆっくり入ってきて、さらにゆっくりと咀嚼を始めた。

店員に小声で尋ねたところによると、彼女は数十年来のお客さんで、いつもこうだという。何日かにいっぺん夕方店にやってきては扉から覗きこむようにして注文し、おそばの出来上がりを歩道のガードレールで待つのだそうだ。

何事か理由があるのだろうか。
気になったので書いておいた。
by nakanoatsushi | 2009-02-05 11:03
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